9月のお洋服のお手入れ|夏の終わりにしておきたいこと
こんにちは。
地域に根ざしたクリーニング店、いすずクリーニングです。1970年の創業以来、東京都江戸川区・葛飾区・江東区・墨田区を中心に、日々の暮らしに寄り添うクリーニングを続けてきました。ワイシャツやスーツ、コート、礼服、布団まで幅広くお預かりし、熟練の職人が一着一着の状態を見極めながら、手仕上げとシミ抜きを行っています。このブログでは、お洋服を長く大切に着るためのヒントを、プロの視点からお伝えしていきます。
9月になりました。暦の上では秋ですが、まだまだ暑い日が続きます。昼間は半袖で過ごし、朝晩には少し羽織るものが欲しくなる。クローゼットの中も、夏物と秋物が一緒に並ぶ季節です。そんな9月は、お洋服のお手入れを少しずつ始めるのにちょうどよい時期です。といっても、夏服を全部しまう必要はありません。「今年はもう着ないかな」と思ったものから、一着ずつで大丈夫です。今年の夏、その服をどこへ着ていったでしょう。仕事へ着ていったシャツ。旅行で着たワンピース。何度も袖を通したお気に入りのTシャツ。暑い日の通勤で着たジャケット。お洋服には、その季節を過ごした時間と一緒に、汗や皮脂などの汚れも残っています。来年も気持ちよく着るために、夏の終わりに少しだけお手入れしておきましょう。
見えないから「きれい」とは限りません
夏のお洋服で特に気をつけたいのが汗です。汗はかいた直後なら分かりますが、乾いてしまえば見えなくなります。そのため、「見た目はきれいだから、このまましまっても大丈夫」と思ってしまいがちです。けれど、汗が乾いても、汗や皮脂などの汚れまでなくなったわけではありません。襟元や脇、袖口、背中などには、目に見えない汚れが残っていることがあります。そのまま長期間収納すると、時間の経過とともに黄ばみや変色、ニオイなどにつながる場合があります。
食べこぼしや飲み物にも注意が必要です。付いた時には見えなかった汚れが、しばらくしてから茶色いシミになって現れることがあります。翌年、久しぶりにお気に入りの服を出して、「こんなところにシミがあったかな」と思った経験はないでしょうか。しまっている間に突然シミが付いたのではなく、今年残した汚れが時間とともに目立つようになったのかもしれません。ですから、夏物をしまう時は「今、汚れているか」だけではなく、「今年どんなふうに着たか」も思い出してみてください。たくさん着た。暑い日に着た。食事に着ていった。旅行やレジャーで着た。そういうお洋服ほど、収納する前に一度きれいにしておきたいものです。
9月のお洗濯は「乾かす」まで大切に
9月は、まだ暑いから洗濯物もよく乾くだろうと思いがちです。ところが、秋雨や台風などの影響で湿度が高い日もあります。真夏と比べると、洗濯物が思ったほど乾いていないことがあります。お洗濯で大切なのは、汚れを落とすことだけではありません。しっかり乾かすことも、お手入れの一部です。
特にパンツのウエスト部分やポケット、フード、脇、縫い目など、生地が重なっているところは乾きにくくなります。表面を触って乾いているように感じても、内側には湿気が残っていることがあります。そのまま収納すれば、ニオイやカビなどの原因になることもあります。洗ったものは、内側までしっかり乾いているか確認してからしまう。ほんの少しのことですが、お洋服を長く着るためには大切なことです。
たくさん洗うより、きちんと洗う
夏から9月は洗濯物が多い季節です。汗をかけば着替えも増えます。Tシャツ、肌着、タオル、スポーツウェア。家族の分まで合わせれば、毎日の洗濯物はかなりの量になります。すると、一度に全部洗いたくなります。でも、洗濯機いっぱいに衣類を詰め込んでしまうと、洗濯槽の中で衣類が十分に動かず、洗浄やすすぎがうまくできないことがあります。
洗剤も同じです。汗をたくさんかいたから、今日は洗剤を多めに。その方がきれいになりそうな気がしますが、洗剤は多く入れれば入れるほど汚れが落ちるわけではありません。必要以上に使えば、すすぎ切れずに成分が衣類へ残ってしまう場合もあります。洗濯物を詰め込みすぎない。洗剤は表示された適量を使う。きちんとすすぐ。そして、しっかり乾かす。特別な洗い方より、こうした毎日の基本を丁寧に続けることの方が大切です。
脱いだ時からお手入れは始まっています
暑い日に帰宅して、汗をかいたTシャツを脱いで洗濯かごへ。よくあることだと思います。でも、汗をたっぷり吸った衣類を湿ったまま丸めたり、ほかの洗濯物と重ねたりして長時間置いておくと、ニオイなどが発生しやすくなります。特に肌着やTシャツ、ポロシャツ、スポーツウェアなどは汗を吸いやすいので注意したいところです。すぐに洗えないのであれば、できるだけ湿気がこもらないようにしておく。お洋服のお手入れは、洗濯機のスイッチを押した時から始まるのではありません。実は、脱いだ時から始まっています。
「いつもの洗い方」の前に確認を
9月になると、夏物に加えて、カーディガンや薄手のニット、ジャケットなども少しずつ着始めます。そこで、洗濯機へ入れる前に一度確認してほしいのが洗濯表示です。最近は家庭で洗えるお洋服も増えました。とても便利になりましたが、家庭で洗えるからといって、何でも同じ方法で洗えるわけではありません。
見た目が似たブラウスでも素材が違う。似たニットでも洗い方が違う。裏地や装飾によっても取り扱いは変わります。「前にも似た服を洗ったから大丈夫」ではなく、そのお洋服の洗濯表示を見てください。確認する時間はほんの数秒です。でも、その数秒が縮みや型崩れ、色移りなどを防いでくれることがあります。そして、表示を見ても不安なものや、大切にしているお洋服は無理に家庭で洗わないことも大切です。お手入れとは、何でも自分で洗うことではありません。その服に合った方法を選ぶことです。
衣替えはゆっくりでいい
9月になったからといって、一日で衣替えを終わらせる必要はありません。最近は9月になっても真夏のような暑さになる日があります。せっかく半袖をしまったのに、翌日にまた出すことになったら大変です。「これはもう今年は着ないかな」。そう思ったものから、一着ずつ始めればいいのです。
真夏用のワンピース。夏の旅行で着た服。薄手のブラウス。夏用のジャケット。一着手に取ったら、少しだけ見てあげてください。襟は汚れていないか。袖口は大丈夫か。脇に汗の跡はないか。食べこぼしは残っていないか。そして、一度しか着ていないお洋服も忘れないでください。短時間しか着ていなくても、肌に触れれば汗や皮脂は付きます。外へ出ればホコリなども付着します。「一回しか着ていないから」ではなく、「このまま来年までしまって大丈夫かな」と考えてみる。それだけでも、衣替えは少し変わります。
家庭で洗うもの、任せた方がいいもの
夏物をすべてクリーニングに出す必要はありません。Tシャツや肌着、家庭洗濯できるカットソーなどは、ご家庭できちんと洗って、十分に乾かしてから収納すればよいでしょう。一方で、スーツやジャケット、ワンピース、デリケートなブラウスなど、家庭で洗うことに不安があるものは、無理をせずクリーニング店へ相談する方法があります。
特に夏場に着たスーツやジャケットは、見た目以上に汗を吸っていることがあります。暑い日の通勤で着た。外回りで一日着ていた。冠婚葬祭で短時間だけれど汗をたくさんかいた。着用回数だけでは、汚れ具合は分かりません。今年どんな時に着たのかを思い出して、お手入れ方法を考えてみてください。
また、シミがある場合には「何が付いたか」「いつ頃付いたか」を覚えている範囲でクリーニング店へ伝えてください。反対に、ご家庭でシミを強くこすってしまうと、生地を傷めたり、色が変わったりすることがあります。大切なお洋服だからこそ、何もしない方がいい時もあります。迷った時に相談できる場所として、クリーニング店を使っていただければと思います。
また着たい服だから、きれいにしまう
衣替えは、着なくなった服を片づける作業ではありません。「また着たい服を、次の季節まで大切に預けておくこと」だと思います。お気に入りの服には、いろいろな時間が残っています。旅行に着ていったワンピース。何度も仕事で着たシャツ。家族と出かけた日に着ていたTシャツ。来年また袖を通した時、その時のことを思い出すかもしれません。だから、今年の汚れだけは今年のうちにきれいにしておきたいものです。
9月のお手入れで覚えておきたいことは難しくありません。夏の汗や汚れを残さない。洗濯表示を確認する。洗ったら十分に乾かす。そして、きれいにしてから収納する。家庭で洗えるものは家庭で。難しいものはクリーニング店へ。衣替えも、一度に終わらせなくて大丈夫です。今年はもう着ないかなと思った一着から、少しずつ。お洋服をきれいにしてしまうことは、今年の夏を片づけることではありません。来年また、その服を気持ちよく着るための準備です。
いすずクリーニングとは
いすずクリーニングは、1970年創業の地域密着型クリーニング店として、東京都江戸川区・葛飾区・江東区・墨田区を中心に信頼を積み重ねてきました。ワイシャツやスーツ、コート、礼服、布団まで幅広く対応し、熟練職人による手仕上げとシミ抜き技術で、素材に合わせた丁寧なケアを行っています。平井本店・平井5丁目店、新小岩店、立花店、新大橋店、深川店、辰巳店と複数店舗を展開し、一部店舗では24時間無人受付ロボ「くり助くん」を設置。集配・宅配クリーニングや最長6ヶ月の保管サービスにも対応し、江戸川区・葛飾区・江東区周辺で、安心して任せられるクリーニング店として暮らしに寄り添い続けています。
この季節のお勧め



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